@indigo

本と音楽と手仕事のある暮らし

「忘れられた巨人」読了

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 【遠い地で暮らす息子に会うため、長年暮らした村をあとにした老夫婦。一夜の宿を求めた村で少年を託されたふたりは、若い戦士を加えた四人で旅路を行く。竜退治を唱える老騎士、高徳の修道僧…様々な人に出会い、時には命の危機にさらされながらも、老夫婦は互いを気づかい進んでいく。アーサー王亡きあとのブリテン島を舞台に、記憶や愛、戦いと復讐のこだまを静謐に描く、ブッカー賞作家の傑作長篇。】

 

もし記憶が故意に失わされてるとして、かつての記憶が楽しいものばかりではなく、とてつもなく辛いものも含まれているとしたら。記憶がないことによって、本来憎み合うはずの相手と幸せに暮らせているとしたら。それでも楽しい記憶のため全てを取り戻したいか…。
何の前知識もなく前半を少し読み進めたときに、記憶が曖昧になっている老夫婦がただ息子に会うため旅に出る話かと思い、その間のやりとりもめっちゃ退屈で一旦挫折しかけたが、カズオイシグロさんのは以前2冊読んでいてどちらも途中から面白くなったので、頑張って読み進めた!でもその際に調べて、この物語の背景にあるアーサー王の時代のマーリンやら何やらをサクッと読んで薄い知識だけ入れておいた。
そしたら、そこからは面白かった(*^^*)。深く考えなければファンタジー小説ともいえるしミステリー要素もあるし、アクセルとベアトリスの旅が進むにつれ次第に明らかになっていく事実にそうだったのかーと純粋に楽しめる。
なぜ記憶の忘却があったのか、巨人、アクセル、ガウェインの正体云々。
だけどラストはどう捉えたらいいのだろう。いろんな取り方があると思うんだけど、正解はあるのだろうか。
アクセルは島には行かないんだろうか。
数人の方の考察を読んだがどれもバラバラだった。謎すぎる〜。
謎だけど、一度会っている船頭さんとのやり取りから、島では一緒に暮らせないとアクセルは悟っているんだろうという気がしてならない。でもベアトリスとの過去は置いといて、長旅においてあれだけお互いを思いやり大事に愛してきたのになんて結末なんだ…。

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